日本の原風景を満喫!
ブロンプトンで房総輪行の旅  その3

計画の練り直し・・・

14時50分、館山駅着。
電車の中で充分な休養をとりながら館山駅に到着した私たちは

ここで重大な選択に迫られていた。

え!? まさか、寝過ごした富浦駅まで引き返すの!?

いやいや、さすがにそれは諦めるよ。もう15時だし・・・。
そうじゃなくて、ここから今日の最終目的地、野島崎までのルート。

さっき、海沿いの道はものすごく風が強くて大変だったよね。
そんな中で、ここから海沿いの道をあと30kmも走れるか・・・・



それで考えたんだけど、峠を通る不安はあるけど、
海辺よりも風が弱そうで、かつ1/3くらいの距離で野島崎まで行ける
内陸の北条バイパスを通ろうかと思うんだ。

んー、なるほど。
海沿いのほうが景色はよさそうだけど・・・
明日も一日行動しなきゃいけないし、体力は温存しておくべきだと思う。
オイラも北条バイパスに賛成!

よーし、じゃあ決定。
峠といっても、地図を見る限り道路はそれほどクネクネしていないし、
そんなに標高は高くないと思う。内陸の北条バイパスルートで、野島崎に進もう!

今回は、これまでにない長旅だから臨機応変に動くことも大事だネ。

北条バイパスで峠越え!
 

ちなみに館山駅は結構立派な建物でした (アンダルシアをイメージしているらしい)
駅前も賑やかで、小さいですけど三越まであります。なんか房総半島らしくない! ^^;

商店街もあるね!  ん?このお店・・・

ゆかいなにわとりたち・・・・
焼き鳥屋さんかな・・・? 意味深だあ。


ゆかいなにわとりたち
営業しているかは謎・・・

街中を抜けて北条バイパスまで来ました。
風はあんまり吹いてない。やったね

あの峠を越えるのかな。けっこうキツそう!

寂れた峠道らしく、廃○○ホテルばかりの
つまらない景色を眺めながら淡々と登ります。 

日本の少子化は深刻だよ・・・・

・・・。

正味10分程。峠に到着です。
意外と楽ちんであった。(←火野正平さん風に)

あとは下るだけ。やったね。

ふと、後ろを振り返ると道路の両側がすごい壁だった!!
この、山の掘り割りのおかげで、最後の激坂を登らずに済んだみたいです。
坂嫌いの自転車乗りとしては嬉しい限りですが、
山を安易にぶった切っちゃう房総半島の人の感覚がすごいとも思う(笑)。

房総フラワーロードをゆく

海沿いの「房総フラワーロード」を経由して、南房総市に入りました。ここでちょうど16時。
いつのまにやら人やクルマが全然いなくなっていて、寂しい夕方の海沿いです。
そして、海沿いはやっぱり風が強い。

時間的に、ゴールの野島崎できれいな夕焼けが見れることに期待だ。

走っていると、海沿いに謎の要塞がありました。
正直、疲れていたので早く宿に辿り着いて休みたかったのですが、
ここまでインパクトがあると調べないわけにはいかない。

「白浜フラワーパーク」という施設でした。
あの要塞は「熱帯ドーム」なる温室 兼 室内プール(!)のようです。
ホームページを見る限り盛業中みたいですが、私たちの行った時は残念ながら営業時間外。
夏は繁盛しているんでしょうか・・・?

この書体、なんか見覚えあると思ったら「クッピーラムネ」だ!!

隣には昭和レトロなドライブインも併設されていましたが、
こちらも今日は営業しておらず。
そういえば私、今日ちゃんとお昼ご飯食べてない・・・
(高宕渓谷で食べた、じゃがりこだけ・・・)

野島崎まで行けばさすがにお店あるでしょ〜。 
いや、この調子だと、ないかもしれない・・・。

ほんと、果ての果てに来たって感じ。
南房総市に入ってから、全然ひとけがありません。
さっき、第一村人は見つけましたけど・・・(笑)

オフシーズンだからなのかもしれないですが、こんなところで観光業を営んで果たして成り立つのかと
いらぬ心配をしちゃいます。






野島崎灯台まであと2km。

房総半島南端でめがね橋発見!

気になる看板があったので小休止です。
「長尾川めがね橋ウォーキングプラザ」
めがね橋と言えば碓井峠の鉄道橋をイメージしますけど、房総半島の南端にもめがね橋があるのかな??

で、肝心のその橋はどこ・・・・・?
と辺りをしばらく探していたんですが、何てことはなく看板の裏面にめがね橋までの地図が。

地図の左上かぁ。結構遠いね。
あ、ここから橋までウォーキングしてねっていうことなのか。
合点承知の助。

面白そう。せっかくだし行ってみましょー。
ウォーキングじゃなくて自転車でだけど。

           ところで、これはなんだろう。  
「展望台」って書いてあるけど。どこがやねん。

川沿いの整備された道をしばらく進むと「新橋」につきました。 
これも眼鏡橋ですが、こちらはクルマも通れる新しい橋(といっても昭和4年建造です)で、
もっと古い「本命」がもっと上流にあるようです。さっきの地図をちゃんと見ておいて良かった。

あれ、遊歩道が終わった。
地図と違うんだけど・・・・

ここまで来て引き返すのも腑に落ちないので
根性で草やぶの中を進むと、その先ではまた道が復活。
ウォーキングプラザ、中途半端すぎる・・・・

東京の川と違って、ごつごつした岩肌を流れている感じが新鮮だね。

お?

わあ〜!! すご〜い
予想外に立派な石造めがね橋です。

周囲はなんて事のない家並みなのに、
この橋があるだけで品格漂う一角になってるね。

長尾橋(めがね橋)
選奨土木遺産・千葉県指定有形文化財


自転車で・・・
JR内房線・館山駅から約90分
※時間は目安で、所要時間には個人差があります。

輪行おすすめ度 ★★☆☆☆
房総フラワーロードやウォーキングプラザとあわせて楽しめる。ただ近くに駅なし

住所・営業日・駐輪場情報など
南房総市白浜町滝口地先





竣工は明治21年! ひえ〜。
さすがに車両進入禁止ですが、徒歩なら今でもちゃんと渡れる事に感動。

欄干のデザインがモダンだね〜。

反対側に渡ってみると橋の名前が書いてありました。
めがね橋の正式名称は眺尾橋というそうです。眺の部分は、修復された感じ。
橋の近くにあげられている鯉のぼりといい、この橋は地元の人に愛されてる感が素敵だなと思いました。

長尾→眺尾なんて、オシャレな当て字だね〜

偶然でしたが、良いものを拝見出来ました。
 この橋まで私たちを導いてくれた長尾川ウォーキングプラザに感謝。
中途半端だなんて言ってごめんなさい。とりあえず通じてはいましたのでよしとします。
橋の周りにはちょっとした公園もあってゆっくり出来るので、隠れた休憩スポットとしておすすめです。

次へ