日本の原風景を満喫!
ブロンプトンで房総輪行の旅  その1


とうとう買ってしまった、私の新しい愛車ブロンプトン
とっても小さく折り畳める、イギリス製のかわいい折り畳み自転車です。
今回はそのブロンプトンとの自転車旅に慣れるため、一泊二日の輪行旅行に駆り出しました。
目指すは房総半島の最南端、野島崎。

今回の旅行を提案してくれた友達 (千葉の大学出身) は残念ながら行けなくなってしまったんですが、
一人なら一人で、楽しんでこようと思います!

おいらもいることを忘れるなし!

今回の旅の行程はこちら


資金
手持ち10,000円 (宿代を含まず)

この、手持ち10,000円という制約がこの後大変な事態を招く事に・・・・ 

あんた、それは言わない約束でしょ・・・・。
とにかく、波瀾万丈の二日間の旅。
どうぞのんびりとご覧下さいませ〜

それではいざ、房総半島へ ! !

海風が気持ちいい〜!
ただ今、神奈川県は横須賀市・久里浜沖海上です。
ラッシュ前の地下鉄に乗り京浜急行へ乗り継ぎながら
久里浜港から9:15発 東京湾フェリーに乗船しました。ここから、房総半島を目指します。

それにしても、前日は深夜までお仕事だったにも関わらず、今日は夜明け前にすんなりと起床
人間って不思議!

もう三浦半島があんなに遠くになってる。
この旅立ち感は、船の輪行ならでは!!

 この一年で、ジャンボフェリー南海フェリー東京湾フェリー
順調にフェリーマニアになっていくさえちゃんである。

それに、フェリーはなんといっても
自転車をほったらかしておけるからとってもラクチンなのだ♪

おっ! さえちゃん見て、あそこに不審船が!!

とまれーー!・・・って、おいおい!
たしかにちょっとそれっぽい感じだけど・・・。

来る途中で買ってきた朝ご飯を船内で頂きます。
食事後、少しのんびりしていたらもう房総半島が近くに見えてきました。
40分なんてあっという間だ〜!

・・・と思ったんですが、
半島が見えてから港に着くまで意外と長かったです(笑)。
暇なので車両甲板に降りてみました。
平日の早い時間なので、クルマもまばら。自転車は何と私のブロンプトンだけ。

さえちゃんさえちゃん! 上に来て! 着岸するところが見られるよ ! ! !
だいだい色の桟橋が、まさにフェリーの船着き場っていう感じで旅情をそそるねぇ〜! 


初!! 房総半島上陸〜〜!!

ちょっと風が吹いてるけど、快晴で絶好の自転車日和だね! ! !

うん! 今日の為に、ヘルメットグローブ
それとブロンプトンのSバッグを揃えて準備万端にしてきたんだから、
さすがに晴れてくれないと困るのだ!

さて、自転車の準備もしたし、
早速、第一目的地である高宕(たかご)渓谷に向かいます。

今いる金谷港には、近くに鋸山(のこぎりやま)という有名な景勝地もあるんですが、
今回は一人旅かつ自転車旅ということで、いわゆる有名な観光地は華麗にスルーして、
房総半島のありのままの大自然を見てまわろうというコンセプトにしました。

さえちゃんらしいというか、懲りないというか・・・・

驚愕!! 黄金に光る井戸

では早速、国道127号線を海沿いに北上しましょ〜。
最初っから登り! だけど私のブロンプトンには変速がついているので
意外とスイスイ登れて嬉しいのだ。

さえちゃん、早速なんだけどアレ何だろう。
「ヒカリモ発生地」
右側を見ると黄金井戸って書いてあるし。もしや、黄金に光る井戸かな? スゲェ

 まさか〜。そーゆうのは昔話の伝説って相場が決まってるよ。

・・・気になるので念のため寄ってみました。

そうくると思った!
道のりは長いんだし、のんびり行こう。
で、ヒカリモ、どないなもんかね。

っとっ! とおおおおおお!!
ホ、ホントに光ってる・・・!

肉眼でも、写真のように
水面の藻がボワぁぁぁぁっと黄金色に光って見えました。 すごい・・・・。
信仰心の薄い(笑)こんな私でも、思わず手を合わせてしまう神秘的な場所でした。

光る藻=ヒカリモ自体は全国にあるようですが、毎年、同じ場所で見られる場所はとても少ないそうで
ここは国指定天然記念物に指定されているんだって。

しょっぱなから、房総おそるべし・・・・!
ここで道中の無事を祈って、お賽銭をお供え。
先に進もう〜

竹岡黄金井戸(ヒカリモ発生地)

自転車で・・・
JR内房線・竹岡駅から約5分
東京湾フェリー・金谷港から約10分
※時間は目安で、所要時間には個人差があります。

輪行おすすめ度 ★★★☆☆
ここを通りがかるなら一見の価値有り

住所・営業日・駐輪場情報など
・時期によっては見られない可能性あり

・富津市萩生1176
http://www.city.futtsu.lg.jp/
0000000564.html



秘境 高宕渓谷をさがして

ふーーっ。ちょっと休憩。
しばらく走ってみて、房総半島の道はとにかく狭くてトンネルが多いという印象。
どうやら、この国道127号線は戦時中に軍事用として作られた道らしいです。
だからこんなに狭くて無理がある作りなのか〜。

トンネルの中は歩道が無い所も多く特に危ないので、
とりあえず夜間走行用に持ってきた赤い点滅ライトを装着しました。
上の写真のトンネルは、幸い歩行者用トンネルがありますけどこれは良い例です。。

風情のある旧道と、ない現道。対比がおもしろいね

なんか、山を削りまくりだなあ^^;

うーん♪ 春の陽気と海風が気持ちいい!
思い切って旅に出て良かったなーーーー。
あとは海辺の温泉にでも入って、風通しの良い大広間で夕方まで寝てたい

オッサンか!
というかまだ最初の目的地にも着いてないじゃん。何しに来たんだか!

・・・じつはこのあたりで、すでに私のルート設定に
無理があることに気づきはじめてました・・・
いくらなんでも、遠いぞ・・・・(笑)

ともあれ、ひとつめのチェックポイント通過。
あの交差点で右に曲がって、鴨川方面に向かいます。


おっ、レトロな酒屋さん!

 日本の夏!って感じね。
ラムネとか置いてあったら思わず買っちゃったかも。
ちらっと見た感じだとお酒しか置いてませんでしたけど。

これは何だろう!?
岩を削って作った倉庫? ワイルド・・・・・
奥の階段も気になりますけど、草ぼうぼうでよく分からず。

 こんなのもあった!
岩壁を棚状に削ったところに、お地蔵さんが鎮座してる。
なんとまあ、器用なこと・・・・・・

房総半島は、トンネルとか穴が多いね。
どうやら、削りやすくて崩れにくい、掘削に適した地質らしい。

すごくのどかです
NHKの「小さな旅」に出てきそうな
昔ながらの田んぼの中を走ります。

自動販売機のある広場があったので、ちょっと休憩〜

地図を見たら、どうやら目の前の分岐を斜め右に行くっぽいです。
ここで休んでいなかったら気付かないところでした。セーフ!

うわっ!!
この柵、電流が流れてる! あぶねっ

 お? 野菜どろぼう犬対策かな??
 のどかな所なのに、物騒だね。

さて、先にすすみます。。
それにしても、このブロンプトンのバッグ、
ハンドル下にペットボトルが入るホルダーが付いていて
とっても便利!

狭い道、わくわく! 

おおおっ
立派なお屋敷の廃墟発見・・・・
 なんだか、房総半島は内陸に入れば入るほど、
昔の日本にタイムスリップしていく感があります。

この近くに木製の大八車!?とかも置いてあったけど、
感覚が麻痺して
何とも思わなくなってた・・・

この激坂をふらふら登りつつ・・・
・・・ふと、本当にこの道であっているのか不安になってきました。


持参してきた地図も、細かい道までは書いてありません。
頼みの綱、電波1でかろうじて繋がるWIMAXでGooglemapを参照しつつ進みます。

 向かっている「高宕渓谷」は
観光地化されていない、かた田舎の谷戸の奥にある渓谷なので
行こうと思っている人は事前に下調べをよくしてから行きましょう。

いよいよWIMAXも圏外になり、私の野生の勘が試されることに。
ただし、さっき道を間違えたとき(何回か間違えて行き止まりに・・・)、高宕「渓谷」っていうくらいだから
沢沿いを進めばいいんだということに気付きました。
で、沢沿いには田んぼがある。
=この道であってる。よしッ

不安と期待が織り混じって・・・・っていうのはまさにこの事!
泥舟に乗ったつもりでついて行くよ。

人家もなくなりました。
このあたり、単純にサイクリングとして考えると、とっても気持ちいい道ですが。

あっ 居酒屋の入口にありそうな滝。

都会生活で、飲み会疲れの「中の人」であった・・・。

・・・ポタ、あの中に入ってごらん。

わーい! !
って違うから! あれどうみても罠だから!
いとも平然とそういうこと言うのやめてよ! 

しばらく進んでいくと砂利道になり、まもなく現れたのが
薄い文字で「車両通行止」と書かれたバリケード。

おかしい・・・。
ネットで見た限りでは、ここはクルマで来る人が多いスポットのようなので、こんなはずはないのです。
道を間違えたかも・・・。
「一体、どこから間違えたのか」「引き返して、また別の道を探す時間と体力があるか」
色んな不安が頭をよぎります。

いちおう、もう少し行ってみない?
あとで帰ってから、「あの場所からすぐのところだった・・・」って嘆いてもあとの祭りだし。

そうだね。自転車も、押して歩けば「車両」ではなかったはず。
この際、進めなくなるまで行っちゃおう。

いつぞやのように、もはや今回も「サイクリング」ではなくなってきました。
自転車を押す足取りも重く、砂利道を進みます。

そんなとき!
カーブを曲がった先を見ると。

「すぐのところだった!!」

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